アラフィフの私はお肌のターンオーバーも乱れ気味。そんな私が最近気に入ってよく行っているのが「ホエイパック」です!
ホエイ(ホエー)というのは、ヨーグルトの上澄みとして出てくるあの透明な液体のことで、ホエイパックはお肌に常在する美肌菌を増やして活性化してくれると聞いてやり始めたんです。
そしたらこれがなかなか即効性があり!ホエイパックをした後は肌がトーンアップして、キメがキュッとするのです。
今回はそのホエイパックのやり方とその美容効果について解説します。
ホエイパックのやり方
ホエイパックのやり方はとっても簡単。さっそく説明していきますね。
ホエイパックに必要なもの
- プレーンヨーグルト(無糖)・・・2~300グラム程度
- キッチンペーパーまたはコーヒーフィルター
- ザル付きの容器
- 化粧水を染み込ませて使うタイプのフェイスマスクシート、またはコットン
※ヨーグルトはビフィズス菌を使用しているものがおすすめです!
ホエイパックの手順
無糖のプレーンヨーグルトを用意します。
ヨーグルトはビフィズス菌を使用しているものがおすすめ!
一般的に市販されているプレーンヨーグルトは400gくらいの容量が多いと思うのですが、私はいつも1パックの2/3くらいの量を使います。
ボウルなど、ザル付きの容器を用意。目の細かいものがおすすめ。
そのボウルの中にキッチンペーパーを敷きます。
ザルの上に敷いたキッチンペーパーの上に、ヨーグルトを入れます。
この状態で、ボウルごとラップでくるみ、冷蔵庫へ。
そのまま一晩くらい(7~8時間くらい)放置します。
時間を置いてから冷蔵庫から取り出すと、こんなにたくさんのホエイが溜まっていますよ!
ホエイパック3~4回分の量は余裕であります。
化粧水を染み込ませて使うタイプのフェイスマスクを用意します。
画像はダイソーのものですが、100均のもので充分使えます!
また、顔型に切り抜いたもフェイスマスクがなければ、大きめのコットンを裂いて使ってもOK。
だいたい大さじ2杯分くらいのホエイを小さな器に入れて、フェイスマスクに染み込ませます。
しっかりホエイを染み込ませたフェイスマスクを顔に貼って密着させてパックましょう!
ホエイパックの時間はどのくらい?
ホエイパックをする時間は、10~15分程度がよいです。
ホエイはとろみがなくサラッとしているので、乾きやすいんです。シートが乾燥するまでパックしてしまうとかえって肌まで乾燥させる可能性があるので、長い時間放置しすぎるのはNGです。
時間が経ったらフェイスマスクをはがし、水で軽くすすいだらホエイパック終了です。
後は、いつも通りのスキンケアをしましょう!
ホエイパックをした後のお肌は、きめがキュッとしまって、ふっくらモチモチですよ♪
ホエイパックをする頻度は?
ホエイには乳酸が含まれているので、高いピーリング効果があります。
そのため、毎日ホエイパックをするのは肌に刺激となる可能性がありおすすめできません。
週に1~2回くらいの頻度で、パックする間隔は3日以上空けるようにしましょう。
ホエイパックの美肌効果。美肌菌を増やしてターンオーバーを促進
とても簡単でおすすめのホエイパックですが、ホエイパックをすることでなぜ美肌効果があるのでしょうか?
肌フローラを整えて美肌菌の住みやすい環境に
近年では、腸内細菌を整えて腸内フローラを改善するという意識が高まっていますよね。
じつは腸と同じように、肌にも約10億個もの皮膚常在菌が存在し、肌フローラを整えてくれているんです。そして、肌にとっての善玉菌、すなわち美肌菌というのが存在します!
そしてなんとその美肌菌をホエイが活性化してくれるんです!
美肌菌って?
肌のためにせっせと働いてくれる「美肌菌」、それは「表皮ブドウ球菌」です。
ブドウ球菌と聞くと、なんとなく食中毒などを起こすバイ菌をついつい思い出してしまいますが、全くの別物!
皮膚に特に影響をおよぼす常在菌は、「表皮ブドウ球菌」「アクネ菌」「黄色ブドウ球菌」がありますが、悪玉菌は黄色ブドウ球菌のほうです。
皮膚にとっての善玉菌である表皮ブドウ球菌は、人の皮脂や汗をエサにしながら角質に存在し、保湿成分であるグリセリンなどを作りだすことで肌のバリア機能を高めてくれます。また、抗菌ペプチドを作り出すことで悪玉菌である黄色ブドウ球菌の増殖を抑えてくれる、とってもおりこうさんなんです。
美肌菌が多ければ多いほど、肌はうるおってキメが整い、結果的にシワなどを防ぐ効果があります。また、肌荒れを起こす悪玉菌の増殖を防ぐので、肌トラブルを起こりにくくしてくれます。
また、皮膚フローラを整えてくれることで、日和見菌のアクネ菌が異常に増殖することもないため、ニキビの予防にもつながります。
なぜヨーグルトのホエイで美肌菌が増えるの?
ビフィズス菌の入ったヨーグルトからできるホエイには、美肌菌である表皮ブドウ球菌のエサになるビフィズス菌の分泌物がたくさん含まれています。
そのため美肌菌が活性化して増えてくれるんですね。
じゃあヨーグルトでパックすればいいのでは?と思ってしまいますが、じつはヨーグルトそのものよりもホエイのほうが含まれるビフィズス菌が多いのです。
そのため、ヨーグルトをそのまま顔に塗る「ヨーグルトパック」よりも、ヨーグルトを水切りしてホエイを作りシートパックに含ませる「ホエイパック」のほうが効果が高く効率的なんですよ。
ホエイに含まれる美容成分
ホエイにはたくさんの美容成分が含まれているんです。ヨーグルトの上澄みを捨てていた人は今すぐ捨てるのやめて!(笑)
乳酸
AHAの一種である乳酸は、肌の古い角質をやさしく落としてターンオーバーをサポートし、生まれ変わりを助けてくれます。
ラクトフェリン
ラクトフェリンは羊水や母乳にも含まれいる成分で、ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンといった肌のハリに欠かせない成分が生成されるサポートをしてくれます。
またホエイパックの肝となるビフィズス菌の働きを促進する働きも期待できます。
必須アミノ酸
たんぱく質を構成するアミノ酸がホエイにはバランスよく含まれています。
ホエイを肌に塗ることで得られる美容効果
豊富な美容成分を含んでいるホエイでパックをすることで、さまざまな美肌効果が期待できます。
ターンオーバーを促進
ホエイに含まれる乳酸の働きで、古い角質を柔らかくし、肌のターンオーバーを促進してくれます。
美白効果
メラニン色素の排出を促し、くすみ改善が期待できます。
保湿効果
ラクトフェリンやアミノ酸の保湿効果により、乾燥肌を改善してくれます。ホエイパックの後は洗顔料を使わず、軽く水で流す程度にするのがおすすめです。
肌荒れ・ニキビの改善
ラクトフェリンには炎症を抑える効果があります。また、肌の常在菌が増えて肌フローラが整うことにより、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖を抑えてくれます。
ホエイパックの注意点
とてもおすすめのホエイパックですが、注意してほしい点もあります。
牛乳アレルギーの人はNG
乳アレルギーがある方はもちろんできない方法なので注意してください。
その他にも敏感肌の方やトラブル肌の方は注意して、必ず二の腕の内側の皮膚の柔らかく目立たない場所などでパッチテストをするなどしてから行ってください。
ホエイを長期保管しないこと
パックのためにヨーグルトから分離させたホエイは生ものですので、日持ちしません。ホエイは必ずパックをするたびに作るようにし、その日のうちに使い切りましょう。
もし余ってしまったら、お風呂に入れて入浴剤として使うのもおすすめ。
毎回ホエイパックのためにヨーグルトの水切りをするのは面倒な人は、ホエイが高濃度で配合されている化粧品もありますよ。
水切りしたヨーグルトの活用法。おすすめの使い方!
ホエイを作るために水切りした後のヨーグルトは、濃厚でモチモチでとっても美味しいのです!
そのままフルーツやジャムに混ぜても美味しいですし、料理に使うのもGOOD。
ここではホエイをとった後の水切りヨーグルトを使って私がよく作るレシピをご紹介します。
ザジキ(ギリシャ風ヨーグルトときゅうりのディップ)
私はいつも水切りしたヨーグルトを使って「ザジキ」という料理を作っています。
ザジキはギリシャのお料理で、爽やかな酸味がさっぱりして美味しいのです。
塩もみして水気を絞ったきゅうりに、水切りしたヨーグルト、おろしにんにく、レモン汁、オリーブオイルを混ぜて、好みで塩こしょうで味を整えれば出来上がり。簡単です!
本場ギリシャでは肉や魚のソースに使ったりするそうなのですが、私はそのままサラダとしてモリモリ食べちゃいます♪
ハーベストと水切りヨーグルトのケーキ
SNSで発見した、東鳩ハーベストに水切りヨーグルトを挟むだけの簡単ケーキ。
写真が下手すぎて、あまり美味しそうに見えませんが・・・(;'∀')、ハーベストのほんのりした甘さと微妙な塩気に、ヨーグルトの酸味がベストマッチなのです。
作り方はとっても簡単。
水切りしたヨーグルトと、東鳩ハーベストを用意します。
お皿にラップを敷き、ハーベストと水切りヨーグルトを交互に重ねるだけです。
好きな高さまで重ねたら、ラップで包んで冷蔵庫で数時間冷やせば完成。
水切りヨーグルトの水分でハーベストがしっとりしたバターケーキみたいになって、とっても美味しいのです♪
ザジキも、ハーベストケーキも、とっても美味しいのでぜひ試してみてくださいね。
美肌菌を増やすホエイパックがおすすめ!
美肌菌を増やして活性化するホエイパックのやり方をご説明しました。
上澄みであるホエイではなくヨーグルトそのものでパックする「ヨーグルトパック」もNHKの番組などで紹介されていましたが、パックのしやすさやシミなどへの効果の高さの面では、ホエイパックのほうがしっかり美肌成分が肌に届くのでおすすめですよ♪
毎日やりすぎると刺激になる場合がありますので、3日に一回程度行うのがよいでしょう。
お手軽にできるホエイパック、ぜひ試してみてくださいね!