「食べ合わせ」って気にしたことありますか?
実は、せっかく栄養価が高く体に良い食べ物でも、食べ合わせによってはむしろ体に悪いものになってしまうことがあるんです。
食べ合わせとひとことで言っても、単に栄養の吸収を阻害するという効率だけの問題の場合もあれば、なんらかの症状を引き起こしたり、発がん性物質を作るなどの健康被害に発展するものまで様々です。
今回は、体に良い、あるいは体に悪い食べ合わせについて、現在栄養学的に立証されている組み合わせを調べてみました。
普段の食卓でおなじみの、玉ねぎとわかめや明太子など、衝撃の食べ合わせがたくさんありました!!
この記事の目次
主な体に良い食べ合わせ、悪い食べ合わせ
以前フジテレビの健康番組で紹介されていた、食べ合わせについての内容です。
【食べ合わせが良い 天国の食べ合わせ】
★うなぎ×梅干し 〜うなぎのビタミン類と梅干しのクエン酸で疲労回復効果有り
★ワカメ×豆腐 〜お味噌汁の具に最適
★卵×もやし 〜もやしのペプチドと卵のビタミンB1は疲労回復効果有り
(豚肉×玉ねぎ、グレープフルーツ×紅茶も疲労回復効果)
★玉ねぎ×タコ 〜玉ねぎの血液サラサラ効果、タコに含まれるタウリンの血圧が下がる効果で、 コリ解消につながる
★卵×納豆 〜納豆はナトリウムを排出、卵は体の老廃物を回収するため、むくみ解消に効果有り (ワカメ×キュウリ、豚肉×ゴーヤもむくみ防止効果)★コーヒー×ナッツ 〜ナッツがコーヒーの脂肪分解酵素を高め、脂肪燃焼効果有り
★梅干し×焼酎 〜脂肪を吸収する梅干しと糖や脂肪が少ない焼酎は肥満予防に最適【食べ合わせが悪い 地獄の食べ合わせ】
★シラス×大根 〜シラスに含まれる必須アミノ酸リジンの吸収を大根が妨げる
★サンマ×漬け物 〜サンマを加熱するとできるジメチルアミンという科学物質は、 漬け物に含まれる亜硝酸塩と一緒になると、ニトロソアミンという発がん性物質になる可能性がある
※大量に食べるようなことがなければ、心配要りません
(対策:サンマにレモンをかければ、発がん性物質の発生を抑制する効果がある)
★ワカメ×ネギ 〜ネギに含まれる硫化アリルという物質が、 ワカメに含まれるカルシウムの吸収を抑制してしまう (対策:カルシウムの吸収を助ける小魚やシラスを一緒に食べる)
★トマト×キュウリ 〜キュウリに含まれるアスコルビナーゼはトマトのビタミンCを壊してしまう働きがある (対策:ビネガーを使ったドレッシングやマヨネーズをかける)※フジテレビ公式サイトより引用
シラスと大根の組み合わせが悪い?!マジですか?!大好物ですけど・・・
まあそれについては、吸収を妨げるという程度なのでまあよしとしよう。美味しいのでこれからもきっと食べ続けます。
問題は、健康被害で出るような食べ合わせですよね。
体に良い&悪い食べ合わせまとめ
健康番組で紹介していた以外にも、体に良い&悪い食べ合わせはたくさんあります。
それらをカテゴリ別にまとめてみました。
体に良い食べ合わせ
■トンカツ&キャベツ
キャベツに含まれるビタミンUには胃腸を守る働きがあり、油分の多いトンカツと一緒に食べることで、胃もたれやむかつきなどを抑制する効果があります。
さらにミネラルが消化・吸収を助けてくれます。
■納豆&ネギ
納豆に多く含まれるビタミンB群の吸収を、ネギに含まれるアリシンが高め、疲労回復やダイエットなどの効果をアップさせてくれます。
■豆腐とかつおぶし
かつお節に含まれるビタミンDが、豆腐のカルシウムの吸収率をアップさせます。また、豆腐に不足している必須アミノ酸をかつお節が補い、アミノ酸スコアが上がります。
■キクラゲと野菜炒め
野菜を加熱することにより破壊されてしまうビタミンを、キクラゲを入れることで守ることができます。またキクラゲ食物繊維が豊富で、大腸ガン予防効果もあります。
■ホウレンソウ&ゴマ
ホウレンソウのビタミンCと、ゴマのビタミンEには、それぞれ性酸素を除去する抗酸化作用があり、ビタミンCとEを同時に摂ることで、抗酸化作用がさらにパワーアップします。
■生ハムとメロン
生ハムは大変塩分が多い食べ物ですが、メロンに含まれるカリウムが塩分を体外に排出してくれます。
また、メロン含まれるギャバやパントテン酸が、高血圧やコレステロールの上昇をおさえ、肥満防止に効果があります。ワインのおつまみとして定番なのも納得です。
体に悪い食べ合わせ
出来る限り避けたい、栄養吸収阻害系。
■わかめ×ねぎ(玉ねぎ)
わかめとねぎ(あるいは玉ねぎ)といえば、味噌汁の定番の組み合わせですよね。
しかし、わかめに含まれるカルシウムの吸収を、ねぎ類(長ねぎ、玉ねぎ含む)に含まれる硫化アリルが阻害してしまうのです・・・。
(対策)カルシウムの吸収を助ける小魚などを一緒に食べることで、吸収率の低下を補います。
■大根×人参、トマト×きゅうり
大根やトマトに含まれるビタミンCが、にんじんやきゅうりに含まれるアスコルビナーゼという酵素により破壊されてしまいます。
(対策)PHを酸性に近づけることでアスコルビナーゼの働きが弱まるので、サラダの場合はお酢やレモン汁を使ったドレッシングなどを使用すればOK。
■しらす×大根
シラスに含まれる必須アミノ酸リジンの吸収を大根が妨げる。
■枝豆・玄米・ほうれん草×チーズなどカルシウムを多く含む食材
枝豆や玄米に含まれるフィチン酸が、チーズなどに含まれるカルシウムの吸収を阻害します。
またほうれん草には含まれるシュウ酸も、カルシウムの吸収を妨げます。
何か症状を引き起こしたり発がん性物質ができるなど、健康被害系
■タラコ(明太子) × ソーセージ
タラコや明太子に含まれるジメチルアミンという成分が、ソーセージに発色剤として使用されている亜硝酸塩と合わさることで、強力な発ガン性物質を作り出してしまいます。
■ホウレンソウ×ベーコン
ホウレンソウに含まれる硝酸が体内で亜硝酸に変化し、ベーコンに含まれるタンパク質の分解物と反応して、発ガン性物質が生成されます。
また、ベーコンに含まれるリン酸が、ホウレンソウに含まれる鉄分やカルシウムの吸収を妨げてしまいます。
(対策)ビタミンと一緒に摂ることで、 亜硝酸に変化することを防げます。ベーコンを炒める前にさっとゆでておけば、鉄分やカルシウムの吸収を阻害することもなくなります。
■さんまなどの焼き魚×漬物
サンマを加熱するとできるジメチルアミンという科学物質は、 漬け物に含まれる亜硝酸塩と一緒になると、ニトロソアミンという発がん性物質になる可能性があります。
(対策)サンマを食べるときににレモンをかけると、発がん性物質の発生を抑制してくれます。
■紅茶×レモン(輸入品)
輸入品のレモンの皮に付着している「OPP」という防かび剤が、紅茶のカフェインと結合すると発がん性物質が発生します。レモンティーは無農薬の国産レモンか、輸入のレモンは皮を厚めに剥くか果汁だけを使用するのがよいかも。
■ハム × バター
ハムの発色剤に使用される亜硝酸塩と、バターに含まれる酸化防止剤が結合すると、発ガン性物質が発生する可能性があります。
(番外編)ダメ!絶対!命にかかわる系
■お酒×ドリアン
アルコールとドリアンを同時に摂取すると、アルコールによってドリアンが発酵して膨れ上がり、最悪の場合、死に至ることも。くも膜下出血の原因になったという説もあります。
普通はこんな組み合わせで食べないと思いますが、覚えておきましょう。。。
■メントス×炭酸飲料
メントスガイザーという現象が体内で起き、胃が破裂する可能性があるんだとか。
※メントスガイザー・・・メントスペットボトルに入ったダイエットコーラの中にメントス数粒を一度に投入した際に急激に炭酸が気化し、泡が一気に数mの高さまで吹き上がる現象。
2008年5月、中国人女子大学生がコーラを飲み、直後にメントスを食べるという実験を行ったところ、口と鼻からコーラを噴出し病院に搬送。胃粘膜に損傷を受けたそうです。
そんな実験するほうが悪いけど、絶対マネするのはやめましょう。。
まとめ
体に良い、または体に悪い食べ合わせについてご紹介しました。
「わかめとねぎ(玉ねぎ)」「しらすと大根」などの普段食卓でおなじみの食べ合わせから、「タラコ(明太子)とソーセージ」などのあまり一緒に食べることのなさそうなものまで、食べ合わせにはいろいろあることがわかりましたね。
気にしすぎるのもよくありませんが、できるだけ体に良い食べ合わせを選んで食べるように心がけたいですね。